介護特集

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地域に根差した活動を。妙義会、市の職員と地域のボランティアを交えての座談会

地域に根差した活動を変わらず20年継続している妙義会

妙義会グループのこれまでの歩み

真砂  妙義会が発足して20年が経とうとしています。平成11年に「妙義町デイサービスセンター」という名称で、旧妙義町の社会福祉協議会の管轄でスタートしました。その後、平成18年の富岡市と妙義町の合併に伴い、「富岡市デイサービスセンター」と名称を変え、NPO法人を立ち上げて、市の指定 管理者として運営を行っておりましたが、平成28年には市か

ら有償譲渡という形で施設の引き渡しを受けて、「妙義会デイサービスセンター」と名称を改め、再スタートいたしました。私どもの方針は「利用者とその家族のために」、「職員とその家族のために」考え行動するということです。この20年を通して地域密着、地域の信頼が基本となり、今日に至っています。

地域の特性を生かした強みや特徴

神宮  平成18年の合併時に妙義町社協も富岡市社協と合併をして、7割の職員が移動しました。竹内や私を含め、残った4人が「高齢化が進んでいるこの地域を何とかしなくては」という気持ちでデイサービスを始めたわけです。併設するこの「妙義会地域交流館」では、地域の困りごとやニーズに応えようと、有償サービスを提供しています。福祉有償移送サービスや高齢者や子どもの居場所、地元の商店の移動販売や子ども食堂など、誰でも気軽に立ち寄れるように門戸を開いています。根本にあるのは地域貢献ですね。たまたまですが、社協時代から残った4人はこの地域の生まれで、デイサービスへ通う方と親が同世代です。現に小学校の授業参観で親と一緒に後ろに立っていた人たちが随分いらっしゃいます。敬意を持って接するということは言葉では簡単ですが、時にはお叱りを受けながらも、次の世代に繋いでいくということを実践しています。それがこの地域の特徴であり強みでもありますね。

竹内  とにかく職員同士の仲が良く、皆気持ちよく働いてくれています。利用者さんからも顔なじみの関係で、職員がかわいがられています。最初に始まったのがデイサービスなのですが、利用人数が増えて足りなくなると、利用者さんから声が上がり、それに応えるかたちで小規模多機能ホームが開設しまし

た。またすぐに足りなくなると、地域の方の声に応えて有料老人ホームを始めるにあたり、株式会社を立ち上げました。現在、デイサービスは3カ所で1日平均130名以上が利用し、総利用者数は400名にもなります。
規模の拡大に伴って職員の移動もありました。離れていても気持ちは一緒という思いで、お疲れさまの意味を込めて「おつカレーの日」を月に一度設けています。交流館に職員が集まってカレーを食べるのですが、今では地域の人たちも食べに来てくれます。

地域に根差した活動を。妙義会、市の職員と地域のボランティアを交えての座談会

妙義会グループの取り組みについて感じていること

清水(昌)  私は平成10年まで民生委員をしていて、平成11年のオープン時からボランティアとして事務所に出向いていました。それ以来、妙義会とはずっと関わりを持っていて、今は1日おきに小規模多機能へお手伝いに来ています。利用者さんは地元の人が多いので、言葉をかけながら一緒に散歩にお連れしています。年齢が近いということももあって話をするのが楽しかったり、背中をさすってあげたりすると安心するのか、とても喜んでくれますね。お手伝いをすることは、私も健康でいられるんですよ。職員さんは皆さんいい人で、よく気がつくので、本当に感心しています。妙義会に通う利用者さんはみんな幸せだと思いますよ。

清水(薫)  富岡市の窓口では、妙義地区の方のご相談を受けることも多いのですが、施設の希望を聞くと、やっぱり地域で暮らしていきたいという思いの方が多くいらっしゃいます。なかでも妙義会さんを指名される方が多いですね。とくに妙義地区は富岡市の中でも山間部にあたりますので、病院までの送迎などに不便を感じている方がいると思いますが、妙義会さんの有

償移送サービスはとても助かっているという声をよく耳にします。

柳澤  地域の拠点としての信頼が大きく、利用者さんや地域の方が安心して通われていますね。スタッフの皆さんや清水さんも含め、ボランティアの方が高齢だとしても、助け合って協力していただける体制は、大変ありがたく思います。交流館が地域の居場所として機能し、年間利用数を見ても数の多さやさまざまな取り組みは本当に素晴らしいです。妙義会さんの地域のニーズに合った取り組みは、高齢化社会において今後ますますの地域貢献を踏まえ、その役割を果たしていただけると期待しています。昔から人情味があり、助け合いの精神が根付いている地域性もあり、他人事ではなく、自分事のように接していただいている、そんな手厚いサービスが、利用者さんの安心に繋がっているのでしょうね。  富岡市としては、山間部の移送の問題、買い物支援の問題など、取り組まなければならない問題がありますが、妙義会さんが地域ニーズの一環として、先行して実践されているので本当に助かっています。

今後、新たに取り組んでいきたいこと

神宮  今年の3月までケアマネジャーは9人でしたが、4月からは11人体制になり、それでも不足していて、あと2名の追加を考えています。需要に対して追いつくのがやっとという状態です。

竹内  デイサービスや入所の希望もあるので、今年中に30床の有料老人ホームを追加予定です。

神宮  今後は、訪問看護ステーションの立ち上げも検討しています。中心となる人物が現在研修に行っているところです。

真砂  何を取り組むにしても、とにかく上層部の若手職員に対する育て方が上手い。指導力と心構えができているところが強みですね。

妙義会デイサービスセンター

妙義会デイサービスセンター
富岡市妙義町上高田1208-2 TEL 0274-70-7200
http://www.myogikai.jp/