介護特集

TOWN介護 FEATURE01

訪問診療、訪問看護、リハビリ、ケアマネジメント、移動入浴、そしてデイサービスと医療から介護まで途切れのないサービスを提供する、在宅総合ケアのプロフェッショナル・医療法人かがやきの目指すところは。 写真は、デイサービスセンターかがやき 太田。
他に、デイサービスセンターかがやき 本館・新館、
訪問看護ステーション かがやきがある 

在宅に戻れるような支援がどれだけできるか、地域を支え続けるケアミックス型病院の取り組み

医療法人かがやきの特長を教えてください

院長 医療法人を開設して20年。当時、これからは在宅医療が重要になると厚労省が打ち出しまして、開業するんだったら新しいことに取り組もうと思ったんですね。在宅医療の基本は、最終的には看取りですね。そのため看護師に復帰した妻が、平成8年に訪問看護ステーションを、私がクリニックを車の両輪のように双方を立ち上げました。

 在宅医療を始めてすぐ気づいたのは、病院のリハビリである程度日常生活ができるようになった患者さんが、退院して家に戻ると寝たきりになってしまう。在宅にはリハビリが必要だと

感じ、作業療法を導入しました。また開業当時は胃ろうが日本で普及し始めたころでした。これまでに350人ほど造設しましたが、寝たきりを長くするために作るのではなく、脳梗塞等のアクシデントが起きた後、早い時期に作って栄養で体力を回復してやるとリハビリもうまくいき、結果的に自立が早くなることに気づきました。胃ろうはリハビリの道具のひとつという風に考えています。また、食べる楽しみは生きる喜びにつながることから、言語聴覚療法も取り入れています。

パワーリハビリテーションとは

総合施設長 デイサービスは邑楽、館林、太田に4施設あります。マシンを使って合理的にトレーニングができるパワーリハビリは、利用者さんもやるべきことがわかりやすく、評価がしっかりしているので、ビフォー・アフターで違いがはっきり見えます。利用者さんのモチベーションに影響する点も大きいですね。パワーリハビリの導入は早く、10年以上の歴史と実績があります。しかし、残念ながらパワーリハビリを「マシンを使用した筋トレ」と誤った認識のもとにトレーニングを行っている施設も多いと聞きます。これはとても危険です。正しいパワーリハビリは「マシンを使用した運動学習です」。欧州の医療機器の認証を受けた専用マシンを使用し、パワーリハビリ研究会公認の講習修了証や認定証が掲示されています。

かがやきは、全ての施設が専用マシンと指導員を配置しております。私は、パワーリハビリの研修会の講師を務めており、正しいパワーリハビリの普及活動にも取り組んでいます。更に、パワーリハビリをベーシックな機能訓練として行う一方、各施設に作業療法士(OT)・理学療法士(PT)を配置して、応用的な訓練も行っています。かがやきは、全施設で質の高いハイレベルな機能訓練を受けられるサービス体制を組んでいます。実際こうした取り組みを行い、利用者様の要介護率の改善やデイサービスを卒業後、社会復帰された実績もあります。卒業された利用者様には地域の体操教室やサロンでリーダーさんとしてサポート側に回ってもらうところを目指しています。

「ドクターランチ」のきっかけや目的は

総合施設長 診察以外で会話をする機会が少ない、医師と患者さんの垣根を少しでも取り払ってもらおうと、太田の施設で試験的に導入しました。デイサービスの利用者さんを通じて先生に出向いてもらい、気軽に食事を楽しみながら体や健康の相談をして、先生にアドバイスをもらう試みです。地域の健康増進に貢献できるのではと、月に1~2回のペースで始めました。

院長 私自身とても勉強になっています。食べるという生活の営みは、いろんな機能が分かるんですね。実際に片麻痺の人がどうやって食べるのかを目にしたり。認知症の人と話をすると毎回同じことを言いますが、その人の楽しみにしていることが分かったり、それなりにコミュニケーションが図れます。これは診察では絶対にできないことです。

これからの取り組み

総合施設長 かがやきはグループに研修センターを持っています。職員の研修だけでなく、地域や職種を越えた協力関係を作って、いいケアを地域に提供していこうと考えています。

院長 在宅医療を突き詰めていくと、看取る前の生きている間に少しでも食べる楽しみ、歩ける楽しみを与えてあげるのが本当のリハビリではないかと。地域の食事に関するリハビリに力を入れ、わずかな期間でも人としての生きがいを見つけ出せることを目標としています。