介護特集

TOWN介護 FEATURE04

昭和52年の設立以来、桐生・みどり市を中心に地域の医療ニーズに対応し、サービスの向上を目指してきた東邦病院。地域医療連携の推進にも積極的に力を注ぎ、この8月には地域包括ケア病棟の本格稼働を目指します。

在宅に戻れるような支援がどれだけできるか、地域を支え続けるケアミックス型病院の取り組み

地域包括ケア病棟の新設に向けて

竹内 治療や手術、検査が終了したあと、「すぐに退院するのは不安」という方がほとんどだと思います。そういった方々に、もう少しのあいだ入院し、継続的な治療やリハビリをしながら在宅(自宅・施設)復帰への準備をおこなうことを目的にしているのが『地域包括ケア病棟』です。急性期の治療が終わったけれど、回復期や療養の方で治療ができない中間くらいの患者さんの受け皿となることができます。急性期治療をより充実させるためには、患者さんを受け入れてワンクッション置くことも必要だと思いますので、この病棟の地域における役割と期待は大きいと思います。

 当院ではこの地域包括ケア病棟の稼働を8月から目指しており、現在準備を進めています。地域包括ケア病棟の施設基準に

おける在宅復帰率は70%です。自宅はもちろん、地域の介護施設さんと連携しながらどれだけ在宅復帰支援ができるのかというのが一番の要になってくるかと思います。また、リハビリは1日平均2単位が条件となっており、量だけではなく質の高いリハビリテーションをいかに提供していくかが課題ですね。

 当院のある東毛地区はみどり市や桐生市が中心になりますが、特に桐生市は高齢者の人口比率が高くなっています。高齢者の方は急性期の病気だけでなく、慢性疾患も必ず関わってきますし、在宅復帰を考えるうえでリハビリも必須になります。地域全体の需要を考えても、医療機関、介護施設との連携をより強固なものにし、信頼関係を築いていくことが最重要だと考えています。

地域包括における両施設の立ち位置と強み

中澤 花時計は住宅型の施設です。ある意味、在宅に帰るのと同じなので、施設サイドからすると在宅復帰率が70%というのは、ありがたいシステムに思えます。施設内では看護師が24時間入居者を見守り、また同じ敷地内に診療所もあって、東邦病院とも連携して緊急時も安心です。もちろんグループ内だけではなく、この地域のほかの施設とも地域連携が図れたらいいですし、そうやっていかなければ施設が足りない現状があります。他の施設と共存していくには、やはり地域包括ケア病棟は絶対必要だと思います。

圓岡 ブルーメンハイムは看護師が24時間常駐していること

で重度な方が多いですが、夜勤は介護5人プラス看護師の6人体制で人数が手厚くなっています。夜間の急変が起きた場合など、東邦病院にすぐ看てもらえる安心感があり、夜勤者にとってもバックアップがしっかりしているのは心強いです。また、元気な方から要介護5の方まで受け入れて、どなたにもそれぞれ合ったサービスを提供しています。外出や買い物、イベントなど、元気な方でも満足していただけるような内容や、逆に介護度の高い方でも安心して過ごせるように、こまめな清潔の補助やほかの施設から比べると入浴回数も1回多く設定しています。

病院や施設以外の地域の方との交流は

中澤 月に1回程度、花時計では認知症の方やそのご家族、地域住民の方がお茶を飲みながら会話を楽しめる「オレンジカフェ」を開催しています。専門知識を持ったスタッフに認知症

に関する情報を聞いたり、困りごとを相談したり、同じ悩みを抱えているご家族同士が思いを伝えたり。どなたでも気楽に参加できるので介護に困ったらお気軽にご相談ください。