介護特集

TOWN介護 FEATURE06

高齢者が住み慣れた地域で、その人らしい生活を継続していくためには、病院をはじめ、地域に見合った介護施設や介護サービスの充実が求められます。また日常生活の場においても、医療・介護・予防・住まいなどの生活支援サービスが切れ目なく提供できる体制が必要。ここでは地域の高齢者ケアの向上をめざす日望会グループの取り組みを紹介します。

信頼関係を大切に安全で安心な医療・看護・介護を目指す

 地域に開かれた施設としての多彩なサービスを提供

 

 医療法人日望会は、平成9年に介護老人保健施設「サンホープ笠懸」を開設して以来、みどり病院をはじめ、デイサービス、ショートステイ、グループホーム、訪問看護、サービス付き高齢者向け住宅などさまざまなサービスを通じて、利用者とその家族に信頼されるような質の高い医療・介護・看護を実践してきました。18年間の実績により築き上げた信頼とネットワークは貴重な社会資源であるといえます。これまで以上に充実したサービスを提供するためには、ハード面はもちろんのこと、働く職員全員が連携して知識や技能を結集し、公益性や地域性・協働性を核とした運営を行うことが求められ、地域社会全体で高齢者を支えるネットワークシステムを構築していかなければならないと考えています。

 その構築の実現に向けて、昨年9月に在宅系施設として、サービス付き高齢者向け住宅「サンテ笠懸」を開設しました。プライベートな居住空間を大切に、それぞれの介護度に応じた適切な看護と介護サービスを提供していきます。「“サンテ”はフランス語で“健康”という意味。心も体も健やかな生活を送ってもらいたいですね」と、施設長の吉本さんはほほ笑みます。また今年8月には新たに、小規模特別養護老人ホーム「プロヴァンス笠懸」を開設する予定です。「地域の人たちにできるだけ濃密なサービスを提供していきたい」と語る望月理事長。地域に信頼される地域のための福祉施設を理念とした、地域密着型の手厚い老人ホームを目指します。

 これから新しいサービスを提供することで、利用者と家族を地域と法人全体で多角的にサポートする体制が整います。同法人の強みは、このように多種多様なサービスを持ち合わせてい

 

るところ。老健から在宅へスムーズに戻れない利用者には、家族と相談を重ねながら、利用者にとって一番ふさわしい場所を日望会グループの連携によって提供できるというメリットがあります。支援相談員の高草木さんは「何よりご家族との信頼関係が必要になりますね」と話します。

また、同法人では予防ケアとコミュニケーションの場を兼ねて毎月一回、地域サロン的な健康づくりを各施設において開催しています。老健の「サンホープ笠懸」では健康で生き生きした生活が送れるように「スマイルクラブ」を立ち上げ、健康チェックや健康体操、工作や手芸などの作品作りを無償で行っています。「みなさん喜んで来てくださいます。同世代の方とお話をされると、とてもい笑顔になりますね」と話す吉本さん。これと同様に、通所の「ケアパーク阿左美」では「わくわくクラブ」、「ケアパーク仲町」では「のこぎりリ・ボーン倶楽部」など、各施設がそれぞれ地域性を生かしながら、高齢者のまちの交流の場として、開かれた施設環境づくりに取り組んでいます。このような地域活動を通じて、地域の身近な相談窓口として高齢者が安心して生活を継続できるように今後も支援をしていきます。

「利用者の皆様には“安全”を、ご家族には“安心”を提供すること、そして地域の方々に愛される施設を運営することが私たちの使命であると考えています」と望月理事長は語ります。これからも「明るく家庭的な雰囲気の中で、安全で衛生的な環境を提供する」ことを念頭に、職員一人一人のレベルアップを図り、グループ全体の更なるサービスの向上に努めます。