介護特集

TOWN介護 FEATURE03

愛していた両親が亡くなり、今は利用者様に愛情を。

 

 派遣会社を通じてパートとして勤務する事になった桜井さん。それまでは全く違う職種で、介護の仕事は初めて携わる。ご主人の母の面倒をゆくゆくは見て行きたいという想いや、自分自身がどういう高齢者になるのかと自問した時に「尊敬されたい」「愛されたい」との思いに至り、”この介護の仕事をもって高齢者の方に愛情を注ぎ個人を尊重して仕事に力を注ぎたい”と信念を持つ。
 異業種からの転職という事もあり、最初は仕事の流れを覚える事が大変だったが、困ったら他のヘルパーや看護師も丁寧に

 

教えてくれて、2ヶ月後には桜井さんから笑顔が見られるようになった。
 周囲のスタッフのサポート体制は整っていて、日本語の表記が分からない桜井さん向けに、利用者様の名前にフリガナを振ったり、分かりやすい様に噛み砕いて指示を出したりと、働きやすい環境を作っている。取材に立ち会っていただいた秋山主任と二人のやりとりを見ても、病院側のスタッフとの信頼関係が築けていることが伺える。

利用者様にあだ名で呼ばれ、休日を惜しまれる人気者

 

 友人のオペの時に、日本語が話せる立会人が必要になり声が掛かったのがサヤスさん。その時看護師からの「介護に向いているのではないか」という言葉や、同時期に別の友人が太田国際介護アカデミーで学んでいて、話しを聞いた事が介護職へのキッカケとなった。
 利用者様との関係は良好で、「さっちゃん」や「さちこ」などの愛称で親しまれている。レクレーションで漫才をやっている時に利用者様から大笑いがもらえた時や、休み明けに「何で休みなの?休みだとおもしろくない」と言われる事も。

 

25年の在日のキャリアがあり、日常のコミュニケーションでは不便を感じる事は無いが、職場となるとまた別の問題で、介護職となると知らない言葉や多岐に渡る状況を目の当たりに、毎日が勉強だと話す。時には、言われた事を勘違いして受け取ってしまい、訂正のチャンスが与えられないままになってしまう事も。外国のコミュニケーション文化と違い、日本の組織文化の”空気を読む”風潮から『その場で問題を解決する』事が難しい状況が現実としてある。文化を超えた歩み寄りが大切になってくる。