介護特集

TOWN介護 FEATURE01

定例会は毎月第2水曜の夜7時に群馬中央病院で開催。毎回さまざまなテーマで講義や実技指導が行われる。
定例会後も雑談を交えての交流や情報交換があり「顔の見える」地域連携に役立っている。

TOWN KAIGO FEATURE患者さんが幸せな老後を送れるように地域全体が連携して支えていくネットワークづくりが大切

●顔の見える連携構築を目指して 次世代を担う地域医療連携センターの役割

 

地域医療連携センターの役割は大きく前方連携と後方連携に分けられます。前方連携とは、内視鏡検査や放射線検査など、かかりつけの先生からの検査や診療依頼をスムーズに受け入れる窓口で、まさに「病院の顔」となる役割を担います。後方連携は入院患者さんの退院支援です。病院のベッドをできるだけ効率よく運用するために、かかりつけの先生や訪問看護ステーション、各種施設等との連携をはかっています。退院時の共同指導はもちろんのこと、往診による胃ろう交換や地域連携カンファレンスなど、さまざまな企画を通して地域の先生方や患者さんとの「顔の見える連携」構築を目指しています。この取り組みは厚生労

 

働省の示す「地域包括ケアシステム」の構築とも連動しており、団塊の世代が後期高齢者になる2025年問題を乗り越えるための地域医療・福祉ネットワーク作りにつなげたいと考えています。

地域医療連携センター体制

●在宅患者さんを支える情報交換の場 栄養療法ネットワーク・前橋の取り組み

 

 栄養療法を中心にした在宅患者さんの支援を目的に、病院や施設の枠組みを超えて地域全体で在宅患者さんを支えていくボランティア活動を続けています。現在ネットワークは約100の施設で構成されています。活動の中心は月1回の定例会とワーキンググループです。定例会は2008年の発足以来一度も欠かすことなく開催され、毎回50名前後の参加があります。テーマは胃ろうや摂食・嚥下などの栄養関連のほか、認知症や緩和、在宅医療など多岐にわたり、各分野のプロが集まって情報提供をする勉強会です。初めは病院関係者が多かったのですが、在宅に関わる参加者も増えてきました。
 ワーキンググループには、在宅や施設でも病院と変わらないケアを受けられることを目指す「地域連携パス」の運用、患者さんやご家族の生の声を聞き、ネットワーク活動に反映させる「患者・家族会」の開催、胃ろうに関する啓発活動を中心に活動する「勉強会・情報発信」、知識の普及や実技指導を行なう「摂食嚥下・口腔ケア」などがあります。胃ろうの患者さんは急増する一方で、医療者を取り巻く環

 

境はたいへん厳しいものがあります。患者さんと医療者がともに幸せな生活を送れるように、効率のよい地域連携が不可欠です。そのためには現場からの声をもっと発信してほしいですね。医療機関でバックアップできることは可能な限り応えてきたい。そして「栄養療法ネットワーク・前橋」が地域医療連携のよいモデルになれるようこれからも活動を続けてまいります。

定例会参加人数 「栄養療法ネットワーク前橋」組織図

profile

地域医療連携センター長
栄養療法ネットワーク・前橋代表
JCHO群馬中央病院
外科部長 内藤 浩 先生

【職歴】
  • 1986年 群馬大学医学部卒業
  • 同年 群馬大学医学部付属病院 第一外科入局
  • 2000年 社会保険群馬中央総合病院 外科医長
  • 2014年 独立行政法人 地域医療機能推進機構 群馬中央病院
  • 医務局長兼
  • 地域医療連携センター長兼
  • 消化器肛門疾患センター長兼
  • 外科主任部長 他
【資格】
  • 日本外科学会 指導医・専門医
  • 日本消化器外科学会 指導医・専門医
  • 日本消化器病学会 指導医・専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • 日本消化管学会 指導医・専門医
  • 日本腹部救急医学会 評議員
  • 日本静脈経腸栄養学会 認定医
  • 日本癌治療認定医機構 暫定教育医 他
【専門分野】
  • 消化器外科、特に胃・大腸の外科、痔疾患の外科